白馬岳その2からの続き
(第2日目 白馬山荘〜白馬岳〜杓子岳〜不帰ノ剣分岐〜白馬鑓温泉 歩行時間:5時間30分)
午前4時20分、隣室のドアの音で目が覚める。
外はまだ暗い。
コーヒーを沸かし、ぴょん子隊員にも強制的に起きて頂く・・・。
お天気は良いようだ。
昨夜も雨が上がった後、星空が綺麗だった。
ご来光が期待できる。
ところが・・・。
いつものようにグズグズと部屋で過ごしてしまい、気が付くとそとが薄っすらと明るくなっている。
「ゲゲ!しまったぁ〜!!」。
猛ダッシュで白馬岳山頂まで駆け登るが、日の出の一瞬は間に合わないと判断、急遽、手前のフラットな稜線で三脚を構えることにした(あぁぁ・・・)。
こんなに山が焼けるのを見るのは、槍ヶ岳に常駐をしていた時以来かもしれない。
モルゲンロートに染まる北アルプスの山並みを全身鳥肌モノで見つめる・・・。
午前5時14分、日の出。
憧れの剣岳から立山連峰、そして槍ケ岳、奥穂高岳・・・。
富士山のシルエットも綺麗だった・・・。
ご来光の一瞬を堪能した後、白馬岳のピークに向かう。
午前5時36分、白馬岳2932mの頂上に立つ。
ピークからは360度の大パノラマ。
南北に脈々と連なる北アルプスの雄大なスケールを実感。
ピークには方位盤が設置されており、山座同定をしてみることにした・・・。
妙高山、火打山、白山・・・。
いつまでも眺めていたい。
しかし・・・。
気が付くと、山頂にはわずかな人影しかいない。
下の山荘からはかすかに、「朝食のお時間がまもなく終了致します・・・」との放送が聞こえる。
「ゲゲ!しまったぁ〜!!」。
猛ダッシュで山頂を後に、山荘まで駆け下りる。
身軽なぴょん子隊員は、カメラや三脚を持った僕を置いて行ってしまった・・・。
そして誰もいなくなった食堂で2人はモソモソと朝食。
ボリュームのあるメニューはどれも美味しい。
しっかりと3杯、お代わりをした・・・。
何とかお腹も膨れた2人は、午前7時30分、白馬山荘を後にする。
杓子岳、鑓ガ岳を縦走し、鑓温泉に向かうのだ。
目の前に大きな山容の2山がドッシリと聳えていた・・・。