白山(2702m) 岐阜県大野郡白川村 平成14年10月12日

日本百名山・白山に登ります。今までアクセスに時間が掛かると思っていたのですが、岐阜県側からの登山口があることが分り、十分に日帰りも可能とのことで出かけることにしました。大紅葉の中、抜けるような快晴の空の下、思う存分に秋の名山を楽しんできました・・・。

参加メンバー:かえる@ぴょん、大槍太郎

(大白川登山口〜大倉山避難小屋〜室堂〜御前峰〜登山口  歩行時間:7時間30分)

    

今回こそは山の鉄則である、「早立ち早着き」を達成しようと前日の夜、名古屋を出発する。
しかし、大槍の仕事が押してしまい、また、国道22号線の工事大渋滞にも挟まれてしまい・・・。
北陸自動車道・ぎふ大和サービスエリアで睡魔の限界に達する。

午前4時にセットした目覚ましの効果もなく、4時30分にグズグズと起きる。
今回も「チーム愚図」の汚名を返上することはできなかった・・・。

午前6時30分、大白川の白山登山口に到着した。
駐車場の周りの林はすでに紅葉で色づき、朝日を浴びた木々が本当に美しい。
「キーン」と冷えた朝の空気に思わず、ボーっとした頭が冴える。
トイレを済ませて、午前7時に駐車場を出発・・・。

    

急登の連続ではあるが、登山道は比較的登りやすい。
快適な道をゆっくりと紅葉を楽しみながら登る。
見事な紅葉に思わず、シャッターを切る回数が多くなり、なかなか先に進めない。
視界が開けてきた頃、北アルプスが見えてきた。
穂高連峰から槍ヶ岳まで肉眼ではっきりと確認できる。
本当に今日はイイ天気だ・・・。

    

  

これだけの紅葉の山を歩くのは久しぶりだ。
3年前に恵那山の黒井沢で見た紅葉以来かもしれない。
稜線に出ると、青空と紅葉のコントラストが一層映えた・・・。

  

午前9時30分、林の中の静かな大倉山の避難小屋に到着する。
内部を見学し、すぐに出発・・・。

    

カンクラ雪渓を過ぎたあたりから、白山の姿を垣間見る事ができるようになった。
丸木の階段を一歩づつ登りながら室堂へと進む。
最後の階段を登りきると賽の河原に出た。
室堂はもうすぐだ・・・。

    

室堂のビジターセンターが見えてきた。
今までの急登で少々バテ気味。
お腹も空いてきた。
すぐに御前峰へ登る予定だったのだが、先に食事をとることにしよう。
ビジターセンター前に広場は、たくさんの人で賑やかだ。
白山神社の手前にスペースを見つけ、ザックをデポし、ビジターセンターへビールを買出しに・・・。

    

今日は簡単にラーメンとパンでお腹を膨らませよう・・・。
デポしたザックから必要機材だけを取り出し、防寒用のフリースを腰に巻いて出発。
室堂から御前峰まで30分の行程・・・。

    

  

午後1時30分、御前峰2702mに到達した。
午前中に比べ、やや雲が上がってきてはいたが、それでも素晴らしい快晴と景色を楽しむことができた。
大汝峰と剣ヶ峰に挟まれた紺屋ヶ池のエメラルドグリーンの湖面が美しい。
30分ほどピークで休憩をする。
お天気が良いせいもあり、思ったほどピークは寒くない。
風がなかったのも幸いしているようだ。
陽だまりの中、ぴょん子隊員はメール(不可)と昼寝、僕は無線とカメラ・・・。
午後2時、去りがたいピークを後にした・・・。

  



午後2時40分、室堂を後に大白川を目指して下山を開始した。
夕日を浴びた紅葉は、朝日を浴びた紅葉とは違った美しさを醸しだしている。
下山には2時間30分ほどの時間を要し、最後の2キロほどのところから膝も笑い出す・・・。
憧れの白山に登ることができ、秋山を思う存分に堪能した一日・・・。