燕岳その1からの続き

    

ホワイトアウトの中、燕岳のピークへ向かう。
ハイマツのをくぐり、ザレた斜面をトラバースしながら進む。

    

途中の岩場で雷鳥に出会った。
羽根は夏毛と冬毛のツートンカラー。
登山者の少ないこの時期、雷鳥に出会う確立は高いようだ。
しばらく登山道を一緒に歩くことになる(笑)。

  

燕山荘から30分、ついに燕岳2763mに到達する。
残念ながら一面のホワイトアウト、初登頂のお二人には大変申し訳なかった・・・。
画像は、山頂で熱き男の握手を交わす、名トレ燕岳アタック隊。
引き続き、怒涛の万歳三唱をする、名トレ燕岳アタック隊。
名トレ創立1周年である・・・。
雨が降り出してきた。
「さ、生ビール生ビール・・・」。
そそくさと山頂を後に、猛ダッシュで燕山荘へ戻る・・・。

    

サンルーム(カフェテリア)で生ビールを燕山荘のご好意でご馳走になる。
創立記念を心より祝い、乾杯をする。
「グビグビ、クゥ・・・」
言葉に出来ない美味さ・・・。
2700mの山の上での生ビールは格別の一言に尽きる。
この後も酒宴は続く・・・。

「ご夕食の用意が整いました」。
お代わりの大ジョッキを片手に楽しい夕食。
もっと会食風景などを撮影すれば良かったのだが、酔っ払ってしまい・・・。

赤沼社長が不在との事で、残念ながらアルペンホルンの演奏は聞くことが出来なかった。
しかし、食後のビデオ上映会で、社長からの山の楽しい話を聞かれたお二人は大満足。
「今度は生演奏が聞きたいなぁ・・・」。
消灯時間が近づき、荷物を整理する。
明日は残念ながら天候は期待できそうにない。
「ゆっくり休んでくださいね・・・」。



消灯後、少し厨房でスタッフのみんなと飲んでから帰ってくると・・・。
「Zzz・・・」、爆睡中(爆酔中)であった。
「おやすみなさい・・・」。
強い雨音を聞きながら眠ることにした。

  






    

午前3時30分、雨の音は聞こえない。
ふと、のぞき窓から外を見ると、安曇野の街明かりが見えていた。
「起きて起きて!、今日は晴れますよぉ!」。
日の出は4時20分の予定。
簡単な身支度を整えて、ヘリポートのテラスへと向かう。
昨夜の雨の影響だろうか、気温は5度くらいであった。
雲海が高めで、4時30分頃に餓鬼岳と浅間山の間からご来光を拝むことが出来た。
残念なから、モルゲンロートの槍ヶ岳は見えなかったが、半年ぶりの槍ヶ岳北鎌尾根は幻想的であった。
目も開けていられないような、眩しい朝日を浴びて360度の展望を楽しむ。
雨を覚悟していたのだが、まさかこんなに晴れるとは・・・。
燕岳からの絶景は、日本アルプスの代表格。

    

浅間山の噴煙はかなり大きく見える。
噴火活動は依然、活発なようだ。

はじめは見えなかった富士山も、南アルプスの横から顔を出した。

八ヶ岳の峰々と、手前には美ヶ原。
王ガ頭のアンテナ群も、肉眼で確認できる。

他には、大天井岳から西岳に向かう表銀座の縦走路。
常念岳、立山連峰、白馬岳、鹿島槍ヶ岳、笠ガ岳、奥穂高岳・・・。
素晴らしい雲海と山々の景観は、いつまでも見飽きない・・・。

    

興奮冷め遣らぬお二人を誘い、サンルームのドリップコーヒーでクールダウン・・・。
携帯メールもアクセスするようだ。
名古屋のメンバーへ感動を伝えることにしよう。
午前6時、朝食。
メンバー全員がお代わり3杯、この食欲は凄い。
午前7時半、名残惜しい燕山荘を後にする・・・。


    

一面の雲海の中を下山する。
昨日のホワイトアウトが嘘のような絶景。
燕山荘が小さくなった。
しばらく歩くと、槍も雲の中に消された。
天候は下り坂のようだ・・・。

  

ゆっくりと雪渓を下る。
2時間50分程で、登山口に着いたのだが・・・。

第1ベンチと登山口の間の熊笹の茂みで、熊とバッタリ遭ってしまった。
先行していた石川隊員の5メートル横から飛び出した熊が、藪の中へ飛び込んでいった。
石川隊員以上に、熊の方が驚いたようだ。
「ザザ」という音しか聞こえなかった石川隊員は、上にいる僕らの騒ぎがよく分からなかったようで、「誰かが転んだんだろう」と思っていたようだ。
後から説明をすると、かなり動揺をしていた・・・。
「熊よけの鈴」は賛否両論だが、最近は岐阜の低山にもツキノワグマが出没をしている。
やはり、単独登山の場合には必要性を感じた。
「熊とバッタリ」なんて嫌だ・・・。

  

下山後の楽しみは温泉である。
町営有明荘のご好意で、お風呂に入れて頂くことが出来た。
広い露天風呂で、2日間の汗を流そう。
日帰り入浴も出来る、有明荘はお勧め。
特に女湯の露天は最高である(昔、何度が掃除をしたことがあります・・・)。

町営有明荘(入泉料600円)
рO90−2321−9991



  

せっかくの信州、そばを食べて帰ろう。
穂高温泉郷には、そばの名店がたくさんある。
中でもお勧めは、有明山神社のすぐ前にある、「くるまや」だ。
ここの名物の「きちげえざる」は特にお勧め。
大きなざるに、軽く5人前はあろうかと言う超大盛り。
すりおろしのワサビの香りを楽しみながらズルズル・・・。
メチャクチャ満腹になります。

手打ちそば・くるまや
рO263−83−2515


名トレ創立1周年記念企画、北アルプス・燕岳も無事に終わった。
アルプス3大急登と言われる合戦尾根は、何度登っても「苦しい・・・」の一言である。
しかし、天候にも恵まれ、最盛期前の静かな山を十二分に堪能することが出来た。
今回の創立記念山行に際し、お骨折りを頂いた燕山荘の福田支配人はじめ、合戦小屋、町営有明荘スタッフの皆さんにお礼を申し上げたい。
「ご馳走になりました・・・」。
また、ご同行頂いた桜ヶ丘・御嵩両氏にも感謝の意を述べたい。
「お疲れ様でした・・・」。

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