仄仄山岳会報告・北八ツ高見石(平成16年9月21日)

久しぶりの仄仄山岳会報告です。今回は静かな北八ツの高見石から白駒池の展望を楽しもうと、麦草峠からの出発となりました。前夜までの地獄の勤務を消化した後で、体調は絶不調でございますぅ・・・。

参加メンバー:かえる@ぴょん、大槍太郎

    

仕事の疲れがピークにきている。
3〜4日の夜中までの勤務と、休みの1日をゴルフで消化していては、疲れが溜まるのも当然の結果。
思いっきり山の美味しい空気を吸って英気を養おう。
前夜も午前2時までの勤務だったので、3000メートルクラスの山へのアタックは必然的にパス。
のんびりとアップダウンを楽しみながらの山歩きということで、北八ツ方面へ進出と決まる。
去年歩いたみどり池よりも北西の白駒池への周遊コースが本日の目的地。
午前4時30分、名古屋を出発。
当然のことながら、まったく寝ていない僕は、ほとんど車中は爆睡
気が付いたときには中央高速・諏訪SAだった。
途中で運転を交代し、蓼科から麦草峠へと急ぐ。
麦草峠の駐車場に午前9時着。
トイレと身支度を終え、麦草ヒュッテの脇を通り、森の中へ・・・。

    

    

広々とした草原から、シラビソコメツガの原生林に入る。
露出した根には密生したコケが重なり、シットリとした空気とほのかなコケの香りを放つ。
その根を頼りに高度を稼ぐ。
ヒンヤリとした空気が気持ち良い・・・。

    

少し急な登りを消化すると、標高2330メートルの「丸山」に到着する。
立派な三角点と「丸山神社」がある。
景色はそれほど晴れない・・・。

    

  

頂上で左に折れ、ひと下りで明るくなると高見石小屋の前に出る。
スタッフはちょうど作業中で小屋は無人だった。
少し内部を見学する。
木の香りがいっぱいする小屋は綺麗で手入れも行き届いている・・・。

  

小屋のテラスを借りて昼食とする。
今日は珍しくぴょん子が握ったおにぎりを頂く。
広いテラスのウッドチェアーに腰を下ろし、風の音や鳥の声を聞きながらの食事は至福のひと時・・・。

    

    

食休みの後、ザックを小屋にデポし、小屋の裏手にある「高見石」へ登ることにした。
赤ペンキでマーカーされたゴツゴツの岩を慎重に登る。
抜けるような青空が気持ちイイ。
午前11時15分、高見石到着。
360度の展望からは、北八ツの原生林と、その中に白駒池が空に浮いたように見ることができる。
風は強いのだが、日差しが暖かい。
風除けに大きな岩場を見つけ、その影で惰眠を貪る。
本当に気持ちがイイ・・・。

    

  

    

1時間ほどの展望及び昼寝を楽しみ、下山とする。
やや急な下りを続け、白駒林道に突き当たる。
ここから木道を通り、白駒池の周遊路を歩くことになる。
休業中の青苔荘前を通過し、午後1時30分、草原に出ると麦草ヒュッテが見えてきた・・・。


参考文献:山と渓谷社・アルペンガイド12「美ヶ原・霧が峰・蓼科山・北八ツ」